昨年11月から開始したゲルスタでのレコーディングもいよいよ佳境を向かえ、最後の大詰めに入った。これまで、月1のペースでスタジオ入りし録音を重ねてきた。
5/29(土)
私は普段、営業の仕事をしているのだが、たまに現場に赴いて作業することもある。この日、ゲルスタを予約していたにも関わらず、作業の仕事が急遽入ってしまった。24のジャックバウアーなみに急ピッチで作業を終わらせ、高速道路を4つ乗り継ぎ、午後二時にゲルスタに到着した。
この日、ゲルスタに杉山君(DOIMOI、ログメン)と神谷君(ジョンのサン)も集結してくれた。
早速、新曲「のんき野郎」から録音を開始した。午前中のせわしない労働のおかげで自分のアドレナリンは沸点に達していた。神谷君のホルンを軸に、杉山君のエレピ、ゲルさんのドラム、その上に私の歌とラップを被せた。そして、それを一発録りで録音してもらった。そして、最後にコーラスを被せてもらった。超のんきなホンワカソングが誕生した。
続いて、「あてもなく」というサッド(哀しげ)なバラード曲をゼロから録り直した。杉山君の生ピアノ、神谷君のベース、ゲルさんのドラムに合わせ、私は今までの人生のすべてを込めて歌った。この曲をアルバムの最後に持ってこようと決めていた。最高のアレンジで盛り上げてくれた。
この後、神谷君に先月(4月)録音したテイク中の、気になるベースラインを数カ所録り直してもらった。今回の作品、神谷君のベースが軸になってる曲が多い。神谷君の出すベース音は凄く自然体なのにずっしりくる。1音1音が心地良く響いてくる。そして、メロディーを作るのがうまい。
続いて、杉山君に今までの録音物の何曲かにエレピと生ピアノを新たに被せてもらった。私の作る曲は簡単なコードのものが多いのだが、杉山君はテンションコード(?)などで曲に奥行きを出してくれている。しかも、普通にコードを被せるのでなく、凝ったメロディーを乗せ、曲を華やかにしてくれている。ジャジーかつポップ感のあるキラキラな曲に生まれ変わった。
ゲルスタで起こった奇跡ともいえる化学反応の結晶が形になろうとしている。
6/4(金)
この日、あの紙芝居パフォーマーの゛世紀マ3゛と東山公園前のガストで打ち合わせをしてきた。
世紀マ3とはこれまでに三回のイベントで競演してきた(みなとロック、つぶろっく、ナゴヤトバシ)。そんな彼に、CDジャケットのデザインを昨年末からお願いしていた。
実は世紀マ3には表の顔があり、斉藤公平という名で数々の芸術活動に携わっている。昨年末、京都で開催された彼の個展のフライヤーを見て凄い衝撃を受けた。そこには、とてつもなく不気味な怪物が描かれていた。私はその絵を見てすぐにジャケットに採用させてほしいと申し出たのだった。
6/6(日)
世紀マ3のパソコンに歌詞データをすべて送信する。
6/8(火)
仕事帰り、世紀マ3から完成したとのメールが入る。ワクワクする鼓動を抑え、東山にある彼のアトリエへと向かった。
そこで私はとんでもないものを目撃した。この衝撃は言葉にできない。とんでもないことがこれから起ころうとしている…カウンターカルチャーがここ名古屋から発生するかもしれない。
乞うご期待!
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