CDを発売して2ヶ月が過ぎた。当然、タワーレコードの試聴機からは外され、「は行」の棚に陳列してくれている。自分の知名度を考えれば、そんなに売れるわけはなく、売れるかどうかはこれからのライブ活動にかかっている。名刺代わりの作品が完成し、全国流通してもらえていること自体、本当に凄いことだ。飛躍的な進歩と言っていいだろう。
ただ悔しいのは、「MUSIC MAGAZINE」と「CDジャーナル」以外の音楽雑誌がどこも取り上げてくれなかったということ。所詮、メジャーレコード会社の広告媒体でしかないのかと思った。新参者への壁は思ったよりでかいようだ。去年、インディーズで一番売れ、今も破格的に売れ続けている「相対性理論」のように、マスメディアに一切露出しなくても売れる音楽は売れる。方法が大事なんだ…
愚痴はこれぐらいにして、次なるステージに向かわなければならない。実はもうすでに、新しいアルバムを一枚作るだけの曲数はできている。アレンジはまだされていないが、トラック制作担当の山根には、新しいトラック作りの依頼もしてある。ただ、前作を上回る作品を作るには、自分の歌唱力ではダメなような気がしている。古賀さん(KOGA)も前作だけのサポートでお願いしたので、次の作品への参加はない。正直、ここ最近、出来上がった新曲は…メチャクチャ凄い。しかし、私自身が歌いこなせていないのが現状だ。ラップ部分だけが唯一、人に聞かせられるレベルだ。
熟慮の末、変わりに歌ってくれるシンガーを探すべく、名古屋の街にスカウトに出掛けてきた。
雨が降る名駅周辺を午前中、しらみつぶさに歩いた。通り過ぎる女性をガン見しながら。存在だけで人を惹きつけられる、オーラが凄い人を探し回った。しかし、まったくいなかった。皆、どこかチャラチャラしていて、センスがぜんぜん感じられない。
場所を移すことにした。昼から大須の街をしらみつぶさに歩いた。しかし、ここにも私が求める「グッとくる人」はいなかった。ノスタルジックなレトロな感じの人が多かったが、モダンな新しいセンスが私の曲には必要だった。
名古屋で一番オシャレな街、栄に乗り込んだ。足はもうくたくただった。しかし、ここにも私の探し求める理想のシンガーたる人はなかなかいなかった。いたとしても、彼氏と腕を組んで歩いていた(これは冗談です)。本当にいなかった。
最後に某デパートの楽器売り場に貼ってあるメンバー募集の張り紙を見に行った。しかし、該当者なし…当然だ…名古屋中歩き回ってもいなかったのに、こんな相手の顔も見えない掲示板で見つかるわけがない。
諦めて帰ろうと、最後に店内をブラブラしていた、その瞬間だった。目の前に稲妻が走った。「獲物は帰り際に現れる」…どこかの小説で読んだことがある。今までの人生で見たことがないほどのオーラを放つ女性がそこにいた。自分の中の何かに一瞬で火がついた。その女性が店内から階段に出た所で声をかけた。
「あ、あのすいません、ちょっといいですか?」
怪しい目で見られた。
「今、シンガーを探しているんですが…(深呼吸して)歌を歌ってくれる人を探してるんですが、興味ないですか?」
「ない」と言われたがとりあえず名刺を渡しておいた。
ただ悔しいのは、「MUSIC MAGAZINE」と「CDジャーナル」以外の音楽雑誌がどこも取り上げてくれなかったということ。所詮、メジャーレコード会社の広告媒体でしかないのかと思った。新参者への壁は思ったよりでかいようだ。去年、インディーズで一番売れ、今も破格的に売れ続けている「相対性理論」のように、マスメディアに一切露出しなくても売れる音楽は売れる。方法が大事なんだ…
愚痴はこれぐらいにして、次なるステージに向かわなければならない。実はもうすでに、新しいアルバムを一枚作るだけの曲数はできている。アレンジはまだされていないが、トラック制作担当の山根には、新しいトラック作りの依頼もしてある。ただ、前作を上回る作品を作るには、自分の歌唱力ではダメなような気がしている。古賀さん(KOGA)も前作だけのサポートでお願いしたので、次の作品への参加はない。正直、ここ最近、出来上がった新曲は…メチャクチャ凄い。しかし、私自身が歌いこなせていないのが現状だ。ラップ部分だけが唯一、人に聞かせられるレベルだ。
熟慮の末、変わりに歌ってくれるシンガーを探すべく、名古屋の街にスカウトに出掛けてきた。
雨が降る名駅周辺を午前中、しらみつぶさに歩いた。通り過ぎる女性をガン見しながら。存在だけで人を惹きつけられる、オーラが凄い人を探し回った。しかし、まったくいなかった。皆、どこかチャラチャラしていて、センスがぜんぜん感じられない。
場所を移すことにした。昼から大須の街をしらみつぶさに歩いた。しかし、ここにも私が求める「グッとくる人」はいなかった。ノスタルジックなレトロな感じの人が多かったが、モダンな新しいセンスが私の曲には必要だった。
名古屋で一番オシャレな街、栄に乗り込んだ。足はもうくたくただった。しかし、ここにも私の探し求める理想のシンガーたる人はなかなかいなかった。いたとしても、彼氏と腕を組んで歩いていた(これは冗談です)。本当にいなかった。
最後に某デパートの楽器売り場に貼ってあるメンバー募集の張り紙を見に行った。しかし、該当者なし…当然だ…名古屋中歩き回ってもいなかったのに、こんな相手の顔も見えない掲示板で見つかるわけがない。
諦めて帰ろうと、最後に店内をブラブラしていた、その瞬間だった。目の前に稲妻が走った。「獲物は帰り際に現れる」…どこかの小説で読んだことがある。今までの人生で見たことがないほどのオーラを放つ女性がそこにいた。自分の中の何かに一瞬で火がついた。その女性が店内から階段に出た所で声をかけた。
「あ、あのすいません、ちょっといいですか?」
怪しい目で見られた。
「今、シンガーを探しているんですが…(深呼吸して)歌を歌ってくれる人を探してるんですが、興味ないですか?」
「ない」と言われたがとりあえず名刺を渡しておいた。
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