世の中にミュージシャンなんて星の数ほどいる。その中で成功を手にするのは宝くじで一億円を当てるより難しいんじゃないだろうか。成功したミュージシャンに言えるのは‘1曲‘ずばぬけて良い曲があるということだ。自分自身も、たった1曲の良い曲で、そのミュージシャンを好きになることが多い。そい言った曲の裏には何百曲、何千曲もの駄曲があるのかもしれないが、ミュージシャンは1曲、‘これだっ‘って曲を作れば道が切り開けるような気がする。作って作って作り続けるしかないってことだ。そして、それを人に聞いてもらう。ライブは最も大事だが、その曲が旬な時期にレコーディングするのも大事だろう。昨日、自分自身、最高の状態でレコーディングしてきたので報告しよう。この一年間の壮絶なる音楽活動の総決算だ。
2009年11月22日(日) at ゲルスタジオ
愛知県某山奥にあるレコーディングスタジオ、「ゲルスタジオ」に行ってきた。あの松石ゲル氏のスタジオ、通称「ゲルスタ」だ。最近ではミラーボールズの「創世記」など、ここでレコーディングされている。
私は初めてこの場所に訪れたのだが、蔵を改造したそのスタジオに興奮を隠せなかった。山奥という立地条件だけでも興奮するのだが、蔵の周りには草が生い茂り、クモがたくさんの巣を張っていた。外見だけじゃ、ここにスタジオがあるなど誰も思わないだろう。その蔵の立派な門をくぐると、中は素晴らしいスタジオになっているのだ。木の柱などはそのままむき出しになっている。そういった木が音を吸収するのか、音の響きが凄く温かい。ギターで弾き語ってみると、あまりの心地良さに我を忘れた。感性が研ぎ澄まされ、自分の曲が更にリフレッシュしていくのを感じた。
この日、私はゲル氏に‘スティーブアルビニ‘という世界最高峰のエンジニアの録音物を事前に1曲聞いてもらい、そんな音が理想だと告げた。ゲル氏は神妙な面持ちでその録音物を聞いてくれ、聞き終わった後、どんな録音方法でそれが録られているのか説明してくれた。私はこの時、「この人、ただ者じゃない」と悟った。そこから、ゲル氏の顔が真剣モードに入った。当初、歌とギター用の2本のマイクで録る予定だったが、残響を拾うアンビエント用のマイクを2本追加することになった。しかも、その内の1本は、どこかのジャンクショップで発掘されたらしいビンテージマイクだ。結果、そのマイクが奇跡的な音を録音することに成功する。
この日、計6曲の弾き語りを録音してもらった。すごくいい雰囲気の中、肩の力の抜けたベストの演奏ができた。たぶん、もう一回演っても、あそこまでいい感じには歌えないような気がする。曲は完成してから、間もない頃の演奏が一番良いことが多い。
録音された音は、まさに自分がずっと探し求めていた音、そのものだった。ゲル氏は独学でアナログっぽい音を録音するテクニックを確立させていた。真空管、コンプレッサーなどを高度な技術で使いこなしていた。「MP Jnukie」と言う曲では‘エコーマシン‘というビンテージ機材まで活用してくれた。このエコーマシンの活躍振りには二人とも大笑いしてしまった。
この日、録ったうちの3曲を、近くマイスペースにアップします。ぜひ、聴いてみてください!
2009年11月22日(日) at ゲルスタジオ
愛知県某山奥にあるレコーディングスタジオ、「ゲルスタジオ」に行ってきた。あの松石ゲル氏のスタジオ、通称「ゲルスタ」だ。最近ではミラーボールズの「創世記」など、ここでレコーディングされている。
私は初めてこの場所に訪れたのだが、蔵を改造したそのスタジオに興奮を隠せなかった。山奥という立地条件だけでも興奮するのだが、蔵の周りには草が生い茂り、クモがたくさんの巣を張っていた。外見だけじゃ、ここにスタジオがあるなど誰も思わないだろう。その蔵の立派な門をくぐると、中は素晴らしいスタジオになっているのだ。木の柱などはそのままむき出しになっている。そういった木が音を吸収するのか、音の響きが凄く温かい。ギターで弾き語ってみると、あまりの心地良さに我を忘れた。感性が研ぎ澄まされ、自分の曲が更にリフレッシュしていくのを感じた。
この日、私はゲル氏に‘スティーブアルビニ‘という世界最高峰のエンジニアの録音物を事前に1曲聞いてもらい、そんな音が理想だと告げた。ゲル氏は神妙な面持ちでその録音物を聞いてくれ、聞き終わった後、どんな録音方法でそれが録られているのか説明してくれた。私はこの時、「この人、ただ者じゃない」と悟った。そこから、ゲル氏の顔が真剣モードに入った。当初、歌とギター用の2本のマイクで録る予定だったが、残響を拾うアンビエント用のマイクを2本追加することになった。しかも、その内の1本は、どこかのジャンクショップで発掘されたらしいビンテージマイクだ。結果、そのマイクが奇跡的な音を録音することに成功する。
この日、計6曲の弾き語りを録音してもらった。すごくいい雰囲気の中、肩の力の抜けたベストの演奏ができた。たぶん、もう一回演っても、あそこまでいい感じには歌えないような気がする。曲は完成してから、間もない頃の演奏が一番良いことが多い。
録音された音は、まさに自分がずっと探し求めていた音、そのものだった。ゲル氏は独学でアナログっぽい音を録音するテクニックを確立させていた。真空管、コンプレッサーなどを高度な技術で使いこなしていた。「MP Jnukie」と言う曲では‘エコーマシン‘というビンテージ機材まで活用してくれた。このエコーマシンの活躍振りには二人とも大笑いしてしまった。
この日、録ったうちの3曲を、近くマイスペースにアップします。ぜひ、聴いてみてください!
PR
この記事にコメントする
- HOME -