今週は非常に慌ただしい一週間だった。CD製作に向けて、自費出費でレコーディングに突入したわけだが、早速、壁にぶち当たってしまった。この一週間の動向を記しておこう。
10月12日(日)
【レコーディング】
藤が丘にある某レコーディングスタジオで歌入れをしてきた。
YAMANEがアレンジしてくれた楽曲が、すでに9曲たまっていたので、あとはそのオケに歌入れをするだけだ。
インターネットで検索し、歌を録るのに最適なスタジオを探してみた。そして、藤が丘にある、このレコーディング専用スタジオにたどり着いた。
(ぺぺ&プリマもここでレコーディングしたらしい!)
スタジオに着くと、エンジニアの若い兄ちゃんが出迎えてくれた。年期の入った歴史あるスタジオの機材を目にし、胸が高鳴った。その兄ちゃん曰わく、機材はかなりいいものを揃えているとのこと。早速、私が持参した音源をミキサーに取り込んでもらったのだが、この時もヴィンテージの真空管を通してくれた。この真空管を通す作業により、デジタルちっくな音に温かみが出てきた。
そして、歌録りで最も大事なマイクをどうするか、話しあった。歌唱のノリを優先したいなら、ハンドマイク(マイクを手で持って)で歌うのも一つの方法だと教えてもらった。しかし、私は機材を優先してほしいと申しでた。そのスタジオには超レアなヴィンテージのコンデンサーマイクがあった。その兄ちゃんも、『このマイクはほんっとヤバいっすよ』と真顔で言うので、ますますそのマイクを使いたくなった。しかし、古いマイクの為、日によって調子のいい時と悪い時があるらしい。なので、その兄ちゃんのアイデアで、マイクを2つセットし、同時に録るという、画期的な方法で録ることになった。
歌い始めてすぐ、その兄ちゃんからダメ出しが入った。『歌詞がぜんぜん聞きとれないから、もっとハッキリと発声して』。もっともな意見だ。このアドバイスにより、私の中のスイッチが入った。
歌の神が舞い降りたかのように、全9曲、一気に録り終えた。最高のテンションの歌が、最高の状態で録音できた。(…はずだった)
この日、五時間パック(¥21000円)でお願いしていたので、ちゃんとリミックスまでしてもらう時間はなかったが、とりあえずCD-Rに焼いてもらった。
10月13日(月、祝)
【ナイーブ系シンガーK】
コーラスをお願いしている某ナイーブ系シンガーK(まだ名前は公表できません)と大須観音で待ち合わせし、先日録音した音源を渡す。
大須観音の石畳に座り、缶コーヒーを飲みながら、大まかなコーラスワークの打ち合わせをした。
10月15日(水)
【痛烈なダメ出し】
この日は歌唱教室。早速、先生に録音した音源を聴いてもらった。
痛烈なダメ出しが入った。自分では自信満々な音源だったのに、かなり音を外して歌っていたようだ。完全に自信を喪失する。正直、どこが外れているのか自分ではわからない。先生に正しいメロディーをピアノで弾いてもらって、なんとなくわかるのだが…もう、自分の力じゃムリだ…と…悟る。
先生にレコーディングに立ち会ってくれるよう頼みこみ、月末に1時間だけ藤が丘のスタジオまで来てくれることになった。
10月17日(金)
【初パルル、ジョンのサン撮る】
こんど、11月29日(土)にライブをさせてもらう新栄にある『パルル』というライブカフェに初めて足を運んだ。噂で凄い場所だというのは聞いていた。確かに、凄い場所だった。演奏者とお客さんの距離が近く、生の演奏を自分の部屋で聴いているような感覚でライブを楽しめた。演奏者にとっては一切のごまかしができない空間でもあった。
この日の『ジョンのサン』の演奏は凄まじかった。今まで見た中で、最も緊張感に溢れていた。
そして、とうとう、彼らは歴史に残る偉業を成し遂げた。この日、彼らは10曲演奏したのだが、曲と曲との間に、なんと、一回も客席から拍手が起こらなかったのだ。いや、起こさせなかったというのが正しい表現だろう。本当に、一つの拍手すらなかった。曲が終わるごとに、重たい沈黙が会場を覆った。普通、演奏者はこの沈黙の恐怖から、演奏後『ありがとうございます』と言ったり、お辞儀をしたりするのだが、メンバーの誰1人、一切の媚びをお客さんに見せなかった。MCも一切なし。ただただ、自分達の演奏にのみ、すべての神経を集中させていた。
この伝説のライブの一部始終を、なんと私はビデオカメラで撮影していた。しかも、最高の状態でカメラに納めることに成功した!!
YOUTUBEにアップさせてもらう了解を得た。(近く、当HPのリンクからも見れます)しかも、彼らがまだどこにも公表していない新曲『電気』を初公開させてもらう。この曲は本当に物凄い超名曲!!
この映像の中に映っているメンバーの1人が、私の作品にコーラス参加してくれる、ナイーブ系シンガーKである。
明日、Kと初の音合わせをすることになっている。Kがどんなコーラスアレンジを考えてきてくれるのか、非常に楽しみなのだが、歌の先生からは、私のヘタな歌にハモるのはムリとまで言われてしまった。
もうすでに、車輪は動き始めている。
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