一昨日、藤が丘のレコーディングスタジオで2回目のレコーディングをしてきた。前回と同じ、5時間パック(¥21000))で、エンジニアS氏が前回同様、担当してくれた。
この日、歌唱教室の先生がスタジオまで来てくださり、1時間だけレコーディングに立ち合ってくれた(受講料¥5500/1h)。
歌唱教室に通い始めて、ちょうど一年が経つが、この1年の間に、今回制作中のアルバム中の、4曲を何度も直接指導してもらってきた。この4曲の正しいメロディーラインを知っているのは、もはや先生だけという状態だった。先生が言うには、私は歌う度に曲のメロディーが違ってくるらしい。なので、先生はそれらの曲の正しいメロディーラインをすべて楽譜に起こしてくれていた。
忙しい先生なので、今回の1時間の間に必ず、録音を完成させねばならなかった。この1時間にこの作品が成功するか、しないか賭かっている…そんな、状態だった。
緊張の中、レコーディングを開始した。
オケの音の上に、先生が歌メロをキーボードで弾いてくれ、それに合わせて歌っていった。しかし、そこまでしてもらっても、なかなか音を合わせて歌うことができなかった。『違う…もっと上…違う、上がりすぎ…それじゃ下がりすぎ…違う…違う…違う…』先生からの怒涛が鳴り響いた。泣きが入った。しかし、放心状態になると正しいメロディーラインを歌えるようになった。『(音)合った、今、合った!』…そんな感じで1フレーズづつ録音していった。
少し時間は押したが、なんとか4曲、録り終えた。
完全にロックスピリットやHIPHOPスピリットという概念から、かけ離れた歌唱になっていたが、正しいメロディーラインの録音には成功した。このメロディーに合わせ、今後、歌い直す必要はある。気をつけねばならないのは、魂を込めて張り切って歌うと、必ずメロディーを外すクセがあるらしい。今回、録音した音源を何度も聴いて次のレコーディングまでに練習しておこう。
この日、先生と入れ替わりで、コーラスをお願いしてる、ナイーブ系シンガーKが仕事帰りに駆けつけてくれた。
今回のアルバムには、計9曲、歌入れする曲があるのだが、先生には聴かせていない曲が残り5曲ある。その内の2曲はラップがメインの曲で、1曲は友人のカバーだ。残る2曲は、自分では歌いこなす自信がなかったので、Kにアウトソーシング(丸投げ)することにした。
その内の1曲『アリ』をこの日、レコーディングした。
嬉しいことに、Kはこの曲を相当歌いこんできてくれていた。ほぼ、一発録りで歌入れ、バイオリン録りを完了させてくれた。
この曲はサビの歌詞が、
『見てみろよ、世界はほら、金に群がってるアリばかり』
という、拝金主義者をディスった(自分自身への戒めも込めた)メッセージ性の強い歌詞なのだが、Kの慈愛に満ちた歌唱により、疲れきった現代人に送る癒やしソングへと生まれ変わった。
Kが歌入れ、バイオリン録りをしている最中、あまりの凄さに体の震えが止まらなかった。
その後も『BABY』に完璧なコーラスを付けてくれた。この曲ではなんと、超高速ラップにも挑んでくれている。私自身でも舌を噛みそうなほどの高速なラップなのだが、難なくこなしてくれるので、かなり細かい注文を言葉の隅々にまでつけさせてもらった。
そんな感じで、この日のレコーディングは完了した。
PS 今回、レコーディングした内の3曲を、先行シングルとして『おと試聴』『マイスペース』にアップしました。ぜひ、ご試聴下さいませ。
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