昨夜、名古屋ニュー栄にあるカフェ・パルルにて至上最低なイベントが開催された。「ナゴヤトバシ 番外編 ~男たちの夜~」、渓さん企画の名物イベント「ナゴヤトバシ」の番外編だ。今回は男達だけで、女性の目を気にすることなく、思いっきり男の世界(下ネタ)を謳歌しようという趣旨の元、開催された。(男性料金¥1500円、女性料金¥3000円※1バナナ付き)
正直、このオファーを最初に頂いた時、あまり乗り気でなかった。女性客がまったくいないというシチュエーションは、本能的なモチベーションを恐ろしいぐらいに下げた。逆に考えると、普段、自分がどれだけ女にモテたくて音楽をやっているのか悟った。たぶん、自分のそんなヨコシマな感情が前面に出てしまっているが故、モテないんだということに気づかされた。
~男たちの夜~、この際、思いっきり謳歌してやろうと思った。練習が進み、演目が固まるにつれ、本番を迎えるのが楽しみで仕方なくなっていた。自分の本領を思う存分発揮してやろうと思った。
そして、当日。コアなヤロー達が集まってきた。奇跡的にも女性客も2名いた。主催者の渓さんもこの日はしょっぱなから異様にテンションが高かった。
トップバッター、「徳久ウィリアム」。東京では有名なボイスパフォーマーらしいが、この日は下品すぎる下ネタをこれでもかってぐらい仕込んできた。テレビなどの公共の電波では絶対、流れることのない過激な下ネタを、得意のボイスパフォーマンスと織り交ぜながら、次々と繰り広げた。例えば、我慢してたクソが漏れる音をボイスパフォーマンスしたりするのだ。これがライブの醍醐味なんだと痛感させられた。会場内は笑いで包まれ、男たちの世界が完全に出来上がった。
続いて、「かわにしようじ」。この日のライブが相当プレッシャーだったようで円形脱毛症まで患っていた。たぶん、他の演者に負けたくないという思いがあったんだと思う。自分の性癖を暴露する、捨て身のネタをぶちかました。17才の頃、ズリネタ用に録音したというカセットテープを再生し、その上に生演奏をかぶせた。あまりにマニアックな性癖に、会場内が一瞬凍りついた。しかし、すべてをさらけ出したそのパフォーマンスに会場は大盛り上がりとなり、宴はますますエスカレートしていった。
続いて、名古屋の貴公子「松石ゲル」のモンド映像ショー。最近購入したというモザイク除去装置の効果を検証しようといことで、アダルトビデオを上映しながら、その装置の効果を皆と確かめ合った。その後、リサイクルショップで発掘したらしい、謎のビデオテープの上映に入った。どこかの知らないオヤジが己のズリネタ用に編集したテープらしく、マニアックな性癖映像がびっちり入っていた。会場内の男達は他人の性癖に深い共感を覚え、会場内が一致団結した。
この後、渓さんが女性のお客さんに、皆の前でバナナを食べるように促すが、真剣に嫌がられていた。せっかく来てくれたお客さんになんてことすんだよ…内心ハラハラしっぱなしだった。
続いて、自分の出番が来た。逃げ出したい気持ちで一杯だった。音楽イベントじゃねーし。この空気の中、真剣に歌うのは本当に勇気がいったが、手抜きはできないと思い、120%の力で演らせてもらった。途中のMCでは自分の性癖まで暴露せざるえなかった。今回のイベント、いつの間にか誰が一番エロくて最低かを競い合っていた。
そして、最後の大トリ「アヲヤギツトミ」(渓さん)。もうこの時点で11時近かった。私はギターリスト、作曲者としての渓さんを心から尊敬している。この日も渓さんの演奏を楽しみにしてた。なのに、まったく歌わず永遠と¨性¨と¨生¨について、そして¨前立腺¨について語り始めた。そして、己の救いようのない性体験の告白へと入った。客席からは「最低」というヤジが湧き起こった。最後の最後に、やっと2曲歌ってくれた。もうみんな何かから吹っ切れていた。自分達の殻を破ったというか…もっと己の性に正直に生きなきゃダメなんだという覚悟が出来上がっていた。¨生¨に¨心¨がついて¨性¨となる。男たちの熱い夜が終わった。
出演者皆、何かをやり遂げた満足感で一杯だった。お客さんからも多くの賛辞を頂いた。
ps 関西遠征がとうとう来週となりました。双葉双一のオープニングアクトとして全力で演らせてもらいます。今のモチベーションのまま関西に乗り込んできます。
10月17日(土)
大阪ムジカジャポニカ
18:00オープン
19:00スタート
予約2200円
当日2500円
10月18日(日)
京都下鴨ユーゲ
18:00オープン
19:00スタート
1000円(要予約)
その後は12月22日にハポンで演ります。よろしくお願いします!
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暇だ…暇すぎる…シルバーウィーク…昼近くまで寝て、車にギター積んで、某高架下に車停めて、ひたすら練習。少し前まで、自分の歌唱力にコンプレックスがあったが、練習のしすぎで、めちゃくちゃうまくなってしまった。冗談でなく。はっきり言って、自分の歌唱法は他の人とぜんぜん違う。歌唱教室の先生に開発されたハイトーンボイスなのだが、歌唱教室を辞めた今、やっと、ものにできてきた感じがする。ラップスキルにも磨きがかかってきた。ギターの爪弾きでラップする「HADA流フォーキーラップ」が徐々に確立しつつある。
夜はライバル達のライブを見に行ってきた。
9月21日
今池まつり
「中村健太」
9月22日
今池まつり
「ぶとう÷グレープ」
「知久寿焼」
9月23日
TOKUZO
「西本さゆり(ETT)+ソボブキ西尾賢+小山彰太」
皆、最高だった。
深夜、なかなか寝付けず、携帯からインターネットへ接続。気になるパスワードから、まったく知らない人のブログを拝見する。日本語ラップファンのブログ、掲示板が熱い。若者達は音より言葉を感じ取っているようだ。本音の言葉、人間の生き様、それらを表現した日本語ラップは目覚ましく進化し続けている。大きなムーブメントが巻き起こる前兆の予感さえする。
この連休中、双葉双一の新作「手に捧げる歌」をパルコ店で入手し、よく聴いている。完全な弾き語り作品で、録音状態も非常に良い。弾き語りという、完全な個の表現から、双葉双一という生身の人間がダイレクトに伝わってくる。一切のごまかしができない弾き語り作品には、人間の温かさを感じる。
来月と迫った、双葉双一とのツアーが楽しみだ。
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